業務フロー図を描いていると、「ひし形の中に何を書けばいい?」「YesとNoはどちらに伸ばす?」と迷うことがあります。判断分岐は、見た目以上に条件とその後の動きをはっきりさせることが大切です。
判断分岐とは? ひし形は「質問」を書く場所
フローチャートでは、処理を長方形、条件による分岐をひし形で表すのが一般的です。たとえば、問い合わせ対応なら「回答できる?」という質問をひし形に入れ、はいといいえで進む処理を分けます。
ケンさん(SE)「確認する」「判断する」って書いちゃダメなの?



ダメではないけれど、何を確認して、どんな条件で次へ進むのかが読み手に伝わりにくいよ。「回答可能?」のように、結果が分かれる質問にすると読みやすいね。
よくある失敗3つ
1. 条件が曖昧
「問題ない?」だけでは、何をもって問題なしとするか不明確です。「必須項目がすべて入力されている?」など、判断の基準を具体化しましょう。
2. 分岐の線にラベルがない
ひし形から2本の線が出ていても、どちらが「はい」か分からなければ読み手は迷います。線の近くに「はい/いいえ」「あり/なし」などのラベルを必ず付けます。
3. 分岐後の処理が合流せず、行き先が分からない
別々の処理が同じ工程に戻る場合は合流先を明示します。ただし、終了条件が異なる場合は無理に合流させず、それぞれの終了を描きます。
問い合わせ受付を例にしてみよう
架空の問い合わせ対応を、次の順に整理します。
- 問い合わせを受け付ける
- 内容を確認する
- 「その場で回答できる?」と判断する
- 「はい」なら回答する。「いいえ」なら担当者へ確認し、その後回答する
- 対応結果を記録し、完了する
ここで重要なのは、分岐した後の行動が具体的であることです。「はい」と「いいえ」だけを書いて終わりにせず、担当者が次に何をするのかまで描きます。
Mermaidで書くとこうなる
以下は学習用のMermaidコードです。Mermaid対応のエディターに貼り付けると、フロー図として確認できます。
flowchart TD
A[問い合わせ受付] --> B[内容を確認]
B --> C{その場で回答できる?}
C -->|はい| D[回答する]
C -->|いいえ| E[担当者に確認]
E --> D
D --> F[対応結果を記録]
F --> G([完了])
draw.ioで描く場合も考え方は同じです。四角形で処理を配置し、ひし形に質問を書き、矢印に条件を付けます。最初は上から下へ読み進められる配置にすると、分岐が増えても整理しやすくなります。



ひし形の中は短くしたほうがいいのかな?



そうだね。ただ、短すぎて曖昧になるのも困るよ。「誰でも同じ判断ができるか」を基準に言葉を選ぼう。
公開前に確認したい5項目
- ひし形は「はい/いいえ」などで答えられる質問になっているか
- 分岐条件が具体的か
- それぞれの矢印にラベルが付いているか
- 分岐後の処理と合流先が分かるか
- 処理の流れを初めて見る人が追えるか
まとめ:ひし形よりも「判断基準」が主役
判断分岐を分かりやすくする近道は、図形の配置に凝ることではなく、何を判断するのか・その結果どう動くのかを言葉にすることです。まずは身近な業務から1つ選び、質問を1つだけ置いた小さなフロー図を描いてみてください。そこから少しずつ広げると、実務で使える図に近づきます。

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